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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第36章 現代を楽しもう! ❀年末年始編❀


ふれあいコーナーの椅子に4人で腰掛けると、他にも触れあっている子達が居た。


結鈴「楽しみ~」

龍輝「まだかなぁ」


うさぎが来るのをワクワクして待っている二人を微笑ましく見ていると、飼育員さんの慌てた声が聞こえた。


飼育員「あ、こら、駄目よ。どうしたの?」


(ん?)


どうしたんだろうと振り返ると、隣のスペースから沢山のうさぎがこちらに向かって跳ねてくる。


子供1「あ!待って」

子供2「うさちゃん、逃げちゃった…」


(ん?)


声がした方をみると、子供達が触れ合っていたうさぎが膝から降りて何故か………


謙信「やはりこうなるのか………」


謙信様が足元に寄ってきたうさぎを抱き上げ、ふれあっていた子供に渡したけど、またすぐに戻ってきてしまう。


(な、なんで?)


そうこうしているうちに飼育員さんの足元をすり抜けてきたうさぎが謙信様の足元に集まってきた。


結鈴「わー、パパがウサギに囲まれてるよ」

龍輝「すごーい!」

飼育員「すみません、すぐに移動させます。いつもはこんなことないんですが…」


飼育員さんが応援を呼び、慌ててうさぎを隣のスペースに追い込んでいる。

それでも謙信様の足元に何羽か隠れている。

謙信様はその子達を抱き上げ、結鈴と龍輝の膝に一羽ずつ乗せた。


龍輝「わあ、もふもふ」

結鈴「ふふ~、かわいいねぇー」


二人は一生懸命うさぎをよしよししている。
やっと場が落ち着いたところで謙信様がふぅと息を吐いた。


謙信「………いつもこうなる」


真っ黒なうさぎを慣れた手つきで撫でながら、謙信様は憂い顔だ。


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