• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第34章 現代を楽しもう! ❀お勉強編❀


信玄様はくすっと笑い、結鈴を軽々と抱き上げ、肩車をした。


龍輝「あ、いいな。僕も!」

結鈴「わー!天井に手が届きそう!」

信玄「しっかり掴まってろよ」


一時寝たきりだったのが信じられない。
リハビリ入院中に体重が増えて、やつれていた頬も元に戻った。

胸の腫瘍は術後の経過は問題なく、最初の3か月は月に一度、その後は3か月に一度の通院で良いそうだ

食事や運動も特に制限はないし、薬の服用もなし。


(信玄様の病気が治ってよかった)


「すっかり良くなったみたいで良かったですね!……?」


隣に立っている謙信様に話しかけて思わず固まる。

おおよそこの場に相応しくない好戦的な笑みを浮かべ、目を爛々と輝かせていた。

ずいっと信玄様の方に踏み出したのを固唾をのんで見守る。


(ど、どうしたのかな)


子供達と遊んでいた信玄様は直ぐに気が付き、やれやれといったように屈んだ。


信玄「龍輝、ちょっと降ろすぞ~。お前の父が俺に話があるみたいだ」

龍輝「え~」


渋々降りた龍輝(たつき)だったけど、謙信様の迫力に少し驚いたようでスススと横に避けた。


謙信「信玄、待ちわびたぞ。病を癒し、万全となったお前と戦える日をな」

信玄「待て、ここでは刀を使えないだろう?あっちの時代に帰ってなら考えてやる」

謙信「お前がそう言うだろうと策を用意しておいた」

信玄「策?」

「?」

謙信「フェンシングという西洋の刀を使った競技があるらしい。お互い一から学び、どちらが強いか勝負だ」


(えっ!?)


「ま、待ってください。フェンシングなんてどこで知ったんですか?」

謙信「絵美殿に声をかけられたのだ。
 剣道で俺に勝る者はいない。知り合いにフェンシングを教えている者が居るから良かったらどうかとな。
 声をかけられたのは少し前だが、信玄と同時に始めねば公平さが失われる。
 退院するのを待っていたぞ、信玄」


(絵美~!これ以上謙信様を強くしてどうするのよ!)


ここにはいない絵美にツッコミを入れる。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp