第33章 蜜月の始まり（R18）

さっきとは逆の片足を持ち上げられ、コロンと上半身が横向きになった。

謙信様の情欲が先程と違う場所を突き上げてくる。


「あっ！？」

謙信「ふっ、お前はこちらの方が良さそうだな」

「えっ、あぁ、なん、で………あぁっ！」


さっき片足を持ち上げられた時よりも、今の方が気持ちいい。
同じ体勢で、違うのは持ち上げられた足…。


謙信「この体勢は左、右、どちらの足を持ち上げればより感ずるか女によって違う。
　舞はこちらの足を持った方が感じるらしいな」

「あ、そんな、あっ！」


女の人の身体を知り尽くしている様子に悔しさがこみあげる。

でも抗議の言葉をあげられないくらい気持ち良くしてもらっているのは事実で…

身体を合わせるのは二度目なのに、どんどん身体を暴かれていく。

謙信様の手で、欲で、暴かれる。


（きもち、い………）


うっすらと目を開けると一定のリズムで視界が揺れる。

持ち上げた足のふくらはぎにチュッと口づけが落とされた。

私の反応を見るように切れ長の瞳はこちらを見たままふくらはぎにツツと舌を這わせた。


（や、そんなエッチな目で見ないで…）


「けん、しん、さ、ま………ん」


名前を呼ぶと何度も口づけが降ってきた。
欲をぶつけるだけじゃなく、心も交合わせている。

それを実感するような優しい口づけだった。


「はっ、はぁん！ま、た………きちゃう、や、あ」


二度達した身体には思うように力が入らず、謙信様のなすがままに揺さぶられる。


「あ、もう、だ、め……」


気持ち良すぎて苦しい。


「あ、あ……」


喘ぎ過ぎて掠れ声しか出ない。


「も、いっちゃ、うっ」


視界が白く狭まり、謙信様だけしか見えない。


「や、ぁ………謙信様っ、けん、しん様っ」

謙信「舞………くっ、出るっ…！」


持ち上げられていて足がズルリとベッドに落ちた。

足を大きく左右に開かれ、惜しげもなく恥ずかしいところを晒したまま…


「はっ……イクっ………あぁっ！」

謙信「っ」


ぐぐっと膨れた欲が弾け、白濁を勢いよく吐き出した。


「ん…」


下腹に広がる熱に声なき声があがる。


（もう…駄目………）


急激に訪れた眠気に瞼をおろした。

電池が切れたように意識がシャットダウンした…はずだった。