第33章 蜜月の始まり(R18)
謙信「お前の身体は愛される喜びを覚えた。
繋がる喜びを、快感の深さを知り、今以上に敏感に激しく感じるようになるだろう」
「え……」
予言めいたことを言われ『今以上に感じるようになったらどうなるの?』と背筋がぞくっとした。
私の不安に気づき、謙信様が目を細め頬を撫でてきた。
謙信「案ずるな。より高みに上がれるようになっただけのこと。
お前の身体を花開かせたのは俺だ。そうなるよう俺が抱いている」
身体の下に腕が回り、ぎゅぅっと抱きしめられ、その拍子に入り込んだままの欲が膣壁をわずかに刺激した。
「ん……」
(さっきから、ずっと入ったままだっ…)
意識すると謙信様を見つめる自分の顔が熱くなった。
謙信「開かれた身体は、開いた男の身体を欲するようになる。
だからもっと…もっと…俺に抱かれ、感じ、俺の形を覚えて…」
心をも震わせる大好きな声が途切れた。
「?」
人形のように整った顔立ちが睫毛が触れ合うくらい近付いた。
二色の瞳の美しさに息をのむ。
目を瞠り、ただただ美しい瞳を見返す。
視界いっぱいに広がる青と緑の双眸に釘付けになった。