第33章 蜜月の始まり(R18)
謙信「……いつか…」
小さな呟きを聞き逃してしまった。
(いつか、なんだろう?)
「ん、あ!いつか…なんですか?」
謙信「いや、たいしたことではない。気にするな」
二度目を言わない代わりに秘所への愛撫が激しくなった。
「あ、あ、あぁ!」
もっと触ってと、足を大きく広げて指を誘う。
肩越しに私の痴態を見て、謙信様の体温があがっている。
謙信「このまま指で一度達するか?」
嫌、と首を横に振った。
「指じゃ嫌です…っ、早く…欲しいっ」
後ろ斜めを向いて謙信様と目を合わせた。
「……っ」
二色の瞳が暗闇でもわかるほどギラギラと欲を滲ませていた。
謙信「もう少し愛でたいというのに、そのように煽るな。
自制がきかなくなる」
謙信様の腕が身体に回り、そのままベッドに倒れ込むように寝そべった。
すぐに謙信様は私の身体に覆いかぶさり愛撫を再開した。
謙信「先ほどのように足を開け」
「あ、や…恥ずかしいです」
さっきは謙信様が後ろに居たから開けたけど、今は正面に居る。
(あんなに開いたら…全部見えちゃう)
恥ずかしくて太ももをピタリと閉じると蜜でヌルヌルと滑った。
謙信「恥ずかしくなどない。俺はそこを愛でて、舞に気持ちよくなってもらいたいだけだ」
私の反応を待っている間にも謙信様は胸の輪郭に沿うように唇を這わせ、硬く尖った乳首をちろちろと舌で舐めている。
胸から伝わる刺激がお腹へと届き、熱が溜まり始める。
「ん……」
快感に悶えながら閉じていた太ももの力を緩めると、すかさず謙信様の手が滑り込んできた。
熱をもった手のひらが太ももの感触を楽しむように撫で、左右に開かせると膝を立てるように促した。
「や……!」
謙信様に全部見えてしまう体勢にさせられて、膝は立てたままで足を閉じた。
謙信「ならぬ…。お前の身体が万一にでも傷つかぬよう、もっとほぐしてやる」
私が怖がらないよう配慮して、弱い力で足を開かせようとしてくる。
(ああ、そうだった。謙信様は経験の浅い私を想って優しくしてくださった)
初めて身体を繋げたあの時も……