第33章 蜜月の始まり(R18)
謙信「ふっ、寂しそうだな」
おでこをコツとぶつけて謙信様が間近で囁く。
掠れた声が色っぽ過ぎて、どうしようもない。
「触れられているのに、キスもしてるのに寂しいんです。
言葉もたくさん貰っているのに…」
『もっと確かな繋がりが欲しい』と淫らな欲求が湧きあがっていた。
謙信様は満足そうに微笑むと、ちゅっと啄むような口づけをくれた。
謙信「俺もだ。いくら言葉を伝えても、いくら口づけしても満たされない。
俺を受け入れてくれるか?」
片腕が動き、私の足の間に伸びた。
そこはもうとっくに花開いていて、蜜をこぼしていた。
指先が触れた瞬間、電流のような快感が駆け抜け、身体がのけ反った。
「ん……!」
背中にあたった硬い胸板がしっかりと私を支えてくれている。
謙信「お前の下の口は相変わらず正直だな。こんなに蕩けて、俺が欲しいのか?」
「ん、謙信様、ぁっ!」
何か言おうにも蜜で濡れた謙信様の指が花芽をこねてくるので言葉が続かない。
花の中心がカッと熱い。足を立て、伸ばして、快感を逃がそうとしても無理だった。
足が忙(せわ)しなく動き、シーツに皺を増やしていくだけで熱は全身を駆けまわる。
謙信「こちらに来てから舞の身体を慰めた男は居なかったのか?」
胸の下で未だ抱きしめてくれている左腕に力がこもった。
「いませんでした、あっ…」
謙信様の右手が花芽と蜜口を往復し、恥ずかしい後ろの穴にまで蜜を塗り付けた。
謙信「一度もか?」
「っ、はい」
コクコクと頷くと、謙信様が安堵の息を吐いた。
謙信「俺に寄っかかり膝を立てろ。もっと足を開け」
身体に巻き付いていた左腕が離れ、足を開かせようと内ももを外側に押した。
謙信様に寄っかかったことで体勢がやや上向きになり、溶けきった花まで上向きになる。
触れやすくなった場所を、謙信様が更に触れてくる。
「あ、やだ、謙信様」
(この体勢、恥ずかしい…)