第33章 蜜月の始まり(R18)
「ん………」
耳の弱いところを舐められながら、後ろから回った両手で胸を揉みあげられた。
下を見ると胸に謙信様の指が食い込んでいる。
でも痛くない。
10本の指が巧みな動きで胸を愛撫して、乳首を弄ぶ。
恥ずかしいのに胸を揉まれているところから目が離せない。
(謙信様が私に触れてる……)
再会してしばらく経つのに、身体に触れられたことによって改めて喜びがこみあげてきた。
「はぁ、謙信様……」
謙信様以外の人なんて考えられなかったから
この身体はあの日を最後に、誰にも触れられることはないと思っていた
まさか…
500年の時を駆けて追いかけてきてくれるなんて
熱いものが込み上がってきた。
「謙信様……」
顔が見えない愛しい人の名を何度も呼ぶ。
(顔が見えなくて寂しい……)
謙信「すぐ傍にいる。寂しがるな」
愛撫していた手が止まり、後ろから強く抱きしめられた。
耳を舐めていた唇がこめかみ、頬と場所を移してくる。
謙信「はぁ、舞。顔をこっちに向けろ………口づけしたい」
スリ…と謙信様の頬が肩口にすり寄せられた。
顔を横に向けると吐息がかかり、深い口づけを受けた。
熱い舌が私の舌をあっという間に捕らえ、唾液を舐めとるように絡みついた。
「ん……ふ…」
鼻にかかったような甘い吐息が知らず知らずに漏れた。
抱き締められた腕は解かれることはなく、ひたすら唇を合わせてくる謙信様もまた…
(私に触れて感動してくれてるのかな)
拙く舌を絡ませながらジワジワと喜びがこみあげてくる。
ちゅ………
儚い音をたてて離れてしまった唇が恋しい。