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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第32章 眠り王子に祝福の…を


――――
――

謙信「いってくる」


仕事から帰ってきて洗濯物を取り込んでいると、謙信様が剣道着姿の結鈴と龍輝がつれて外に出てきた。


「いってらっしゃい!二人共、頑張ってね」

結鈴・龍輝「「はーい」」


謙信様が道場で剣道を教えるようになると、龍輝と結鈴も『やりたい!』と言い出して通い始めた。
少しぶかぶかの道着姿が可愛らしい。


謙信様は剣道のルールなど基礎を教わると、あとは息をするように習得してしまった。
もともと剣術に長けた人であったから敵う人もおらず、むしろ教えて欲しいと乞われたそうだ。

容赦なく厳しい教えにも関わらず、子供から年配の方まで熱心に通う人が増えたと絵美は喜んでいた。


絵美「あんたの旦那、すっごいよ!」


ある日絵美が家を訪ねてきて目を輝かせていた。


「…なにが?」

絵美「竹刀を握った瞬間、すっごいのよ」

「へ、へぇ」


絵美の語彙力が無さ過ぎてわからなかったけど、謙信様は凄いらしい。

『とても強くて格好良い先生が居るらしい』

謙信様の噂はたちまち広がり、道場の生徒が飛躍的に伸びているそうだ。


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