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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第32章 眠り王子に祝福の…を


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――

私と謙信様、結鈴、龍輝は家に戻り検査の結果が出るのを待った。


信玄様が入院して3日。仕事帰りにスーパーで買い物をしていると佐助君から着信があった。


(結果がでたのかな。どうか、治る病気でありますように!)


ドキドキしながら電話にでると、それは良い知らせと悪い知らせの両方だった。


佐助「良性の肺腫瘍だった。肺腫瘍が肥大していて、その影響で肺炎も併発していた」


腫瘍は手術で取り除くことができれば完治する病気だという。
肺炎の治療にはいったと聞き、ほっとしたのも束の間、


佐助「腫瘍が大きくなっていて手術してみなければ全て取り除けるかどうかわからないそうだ。
 それに信玄様の体が手術に持ちこたえられるかどうかわからないらしいんだ。
 一見元気そうに見えるけど、衰弱が酷いらしい。
 手術までに肺の炎症をなるべく抑え、あとは食事と安静で体力を回復させて臨むしかないそうだ」

「そんな…」


弾んだ気持ちが一気に急降下する。


佐助「舞さん、信玄様は大丈夫だ。手術中に命を落とすかもしれないと医師に言われても信玄様は『助かる可能性があるならやってくれ』と言ったんだ。
 信玄様が生きたいと強く願っている限り、俺は大丈夫だと信じる」

「そ、そうだよね。ここまでこられたんだもん。私も信じるよ」


なるべく手術を急いだほうがいいという診断で、手術は5日後と決まり、それに合わせて私たちは再び信玄様が入院する病院へ向かった。


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