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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第29章 時のイタズラ


――――
――

謙信達は時が来るのを静かに待った。

リビングからは子供の声が賑やかに響き、時々たしなめる舞の声がした。
食事、風呂と続き、今は後片付けの音がしている。
夫が帰宅する気配はなく、舞が絶え間なく動きまわっているのが伺えた。

三人が楽しそうに笑い声をあげる度に、謙信が息を詰め、視線を彷徨わせた。

程なくして舞達が二階の寝室へ上がっていく音がした。

1時間程たった頃、忍び足で階段を降りてくる気配がして、その足音は謙信達が居る和室の前で止まった。


「遅くなって申し訳ありません。リビングの方へどうぞ」


まず佐助が襖を開け、廊下に出た。その後に信玄、謙信と続く。

誰も言葉を発しないまま4人で移動しソファに座った。

舞の正面には信玄。その隣に謙信が、佐助は舞の隣に座った。

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