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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第25章 3人で…


佐助は二人が馬に乗ったのを確認すると出発した。

時間に少し余裕があるため、馬を歩かせながらワームホールのことや500年後の世について説明する。


佐助「今回のワームホールは舞さんの力を借りて人工的に発生させたものです。
 確率は100%ですが、もしかしたら今までのワームホールと違い、不安定かもしれません。
 何が起こるかわかりませんので散り散りにならないようにお互いから手を離さないようにしましょう」


謙信と信玄が神妙な顔つきで頷く。


佐助「ワームホールを通った先ですが、どこへ着くかわかりません。
 500年後ではないかもしれないし日の本の外れに飛ばされているかもしれません。
 とにかく誰かに話しかけられたら俺の名前を出し、周辺に舞という女性が住んでいないか聞いてみてください。
 俺が居れば全て話をつけますが、もしかしたらという場合もあるので言っておきます」


刀は絶対抜かない。電気や車、身分がないことなど簡単に説明しているうちに目的地に到着した。

雷が落ちそうな大木の近くで馬から降りた。


佐助「着きました。まだ少し時間がありますので身体を休ませていてください。見張りは俺がします」


ここに着くまでの間、安土からの追手と思わしき影に何度か襲われ夜盗にも遭遇した。

留まれば必ず次が来る。

二人を休ませている間、佐助は宵闇をじっと見張った。


『佐助君が気を付けるようにと言ってくれた事、私は本当のところ理解していなかったように思います。
 日々体の調子が悪くなっていく一方で、その事ばかりを考えています』


ふと舞の手紙の内容を思い出す。
含みのある書き方がずっと気にかかっていた。


(謙信様と仲を深めたことで何か問題に突き当たったってことだろうけど…一体何があったんだ?
 体調と何か関係があるのか…?)


その時信玄がゲホゲホと激しく咳き込むのが聞こえ、佐助は思考を打切り駆けつけた。


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