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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第23章 1%を100%に


俺や幸村は家臣達よりもさらに謙信様の変調を感じていた。

ある時は、


幸村「謙信様?もう夜更けですけど、どこに行くんですか?」

謙信「安土だ。舞が呼んでいるような気がする」

幸村「しっかりしてくださいよ。安土に行っても舞は居ませんよ」


ある時は、


佐助「謙信様、食事の時間です。喉を通りやすそうなものを作ってもらったので、食べてください」

謙信「こんなに早くにか。まだ日も出ていないというのに」

佐助「謙信様、これは夕餉です。日はさっき落ちたばかりですよ」

謙信「そうだったか?」

佐助「……」


謙信様がそんな調子だったので、俺と幸村は心底心配していた。

信玄様が居たなら良い手が打てたかもしれないが、舞さんの手紙の件があってすぐに、持病が悪化して療養に出てしまっていた。

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