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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第22章 真夜中のチャイム


(謙信様……っ)


逸る気持ちに連動して、心臓が痛いくらいドキドキしている。


沢田「すぐそこの畑だ」


そう言われて暗い道を二人で走り出した。
沢田さんが手に持っていた懐中電灯が揺れる。

そんなに走っていないのにハアハアと息が苦しくなった。


(涙が…)


気がつけば泣きながら走っていた。
そのせいでこんなに苦しいんだと涙を拭う。


沢田「ここだよ、舞ちゃん」


そう案内された畑の土だけ雨が降った直後のように濡れていた。


(他の畑は全然濡れていない…)


湿った土の匂いにワームホールが開いたのだと確信し、月明りにボンヤリ浮かぶ人影にゆっくり歩み寄った。



??「ああ、久しいな。相変わらず美しい姫だ」



月の光に照らされて座っていたのは……信玄様だった。


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