第20章 上田城の石碑
(一気読み姫様のためのほっとひと息たいむ)
✿三成君とひと息✿
どうしたのですか?
少しお疲れのように見受けられますが
おとぎ話を読んでいて夜更しをしてしまったのですね
その気持ち、わかります
私も、あと1頁、あと1頁と思っているうちに際限なく読んでしまうのです
たった今読んでいるこの本も、あなたが声をかけてくれなければ読み終わるまで読んでいたことでしょう
いけませんね、せっかくあなたが来て下さったのですから読書は後にします
ふふ、可愛らしいアクビですね
私も昨夜から寝ておりません
二人でお昼寝をしましょうか
あなたに触れると幸せな気分になるんです
抱きしめて寝ても、良いですか?
嫌と言われても抱き締めますが……
どんなおとぎ話か聞きませんが、そのような悲しそうな顔をしないでください
ほら暖かいでしょう?
あなたは一人ではありませんよ
可愛らしい舞様、ひと時おとぎ話のことは忘れておやすみください
先に目覚めた方が口づけして起こすことにしましょう、ね?