第15章 雪原に立つ
(第三者目線)
離れた場所に立っている三人の耳に微かな歌声が響いた。
秀吉「あいつが歌っているのか?」
光秀「しっ!」
信長「……」
それは三人が聞いた事のない歌だった。
~♪~♪~
希望ある未来へ羽ばたこう
過ごした日々はいつまでも心に輝く
友よ いつかまたこの場所で
秀吉「……」
秀吉は涙をこらえて舞に手を振った
(ああ、聞こえたんだ。良かった)
舞が卒業式で歌った曲を、その時の何倍も強い思いをこめて歌った。
「友達…とは思ってくれないだろうけど、いつかまた会えたらいいな」
涙で視界が曇り、舞もまた笑って手を振り返した。