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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第14章 未来を変える種


ワームホールが開く日が近づいている。



「………」


現代へ戻り、適切な治療を受ける。
助かる手段の1つではあるけれど、できれば避けたい。
佐助君が言っていた通りならワームホールは今回を最後に99%開かないはずだから。

不確定ながら謙信様との別れを意識した途端、心臓がきゅうっと縮んで痛み、胸を押さえた。


(現代へ帰るって決めたわけじゃない。まだ数日ある)


ぎりぎりまで謙信様を待とう。
越後と安土に安寧をもたらす策を携え、迎えにきてくれるのを。

謙信様と二人並んで生きる未来を諦めたくない。


(ワームホールが開くその日まで、待とう)


もしかしたら明日、明後日にでも謙信様が迎えに来てくれるかもしれない。

わずかな望みを持って再び布団に横たわった。


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