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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第14章 未来を変える種


三成「……駄目、でしょうか?弱っておいでだというのに舞様は薬も飲めず、口にできるものは塩と砂糖だけだと聞きました。
 もしかしたらと藁にもすがる思いなのですが……」


 言葉通り切羽詰まった顔をしている。


(匂いとか駄目かもしれないけど…でも)


「ありがとう、三成君。今度、猫さんを連れてきて欲しいな」


三成君がぱっと顔を輝かせ微笑んだ。


(ふふ、三成君の笑った顔、綺麗だな)


天使のような笑みを久しぶりに見た気がして、私まで笑顔になる。


三成「…舞様の笑っているお顔を久しぶりに拝見しました。とても可愛らしいです」


ニコニコと笑いながら言われ、気恥ずかしくなった。


(三成君はさらっとそういうことを言うから照れちゃう)


三成君は『明日にでも連れてまいりますね』と言って、部屋を出て行った。


吐き通して気を失った後にも関わらず、三成君との会話で心がポカポカと温かかった。


(ありがとう、三成君……)


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