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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第14章 未来を変える種


三成「家康様が居れば何か良い薬を処方してくださるかもしれませんが、文をしたためて助言をいただきましょうか?」


恐れていたことを言われ、急いでお願いをした。


「あ、駄目。家康は久しぶりに国元に帰って忙しいだろうだろうから、そっちに専念して欲しいの。
 だから知らせないで欲しい。家康にも、政宗にも心配させたくないの、お願い。
 家康がくれた血の巡りを良くするお薬がまだたくさんあるから、それを飲んで大人しくしてるよ。
 母もね、同じような症状があったの。体質が似ちゃったみたい」


そう言うと二人は納得してくれたようだった。


報せが届けば助言どころか、家康自身が安土に来てしまうかもしれない。

家康は鋭いから変調の原因をあっさりと見抜くだろう。それは政宗も然り。

大好きな二人の顔を思い浮かべ、謝った。


(ごめんなさい。皆…嘘ついてごめん)


辛くなって俯くと肩から髪がこぼれ、表情を隠してくれる。
申し訳なくて、秀吉さんと三成君の顔を見ているのが辛い。


秀吉「疲れたか?長居しすぎたな、三成そろそろ行くぞ。
 舞、絶対安静だ。女中にもっと部屋を暖かくするよう、言っておく」


秀吉さんは私を寝かせると、押し入れから掛布団を出してきて、たくさん掛けてくれた。


三成「秀吉様、布団で舞様の顔が見えなくなりそうです」

秀吉「しまった、掛けすぎたか」


布団を掛けたり、仕舞ったりと大騒ぎしてから二人は帰っていった。


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