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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第14章 未来を変える種


(綺麗な寝顔…)


何度もこうして寝顔を見た。
その度に見惚れてしまうほど、信長様は男らしくカッコイイ顔立ちをしている。

柔らかな黒髪にそっと触れ、頭をゆっくり撫でてあげるのが定番だ。


(謙信様の恋人なのに…)


謙信様じゃない男の人に膝枕をしている状況が申し訳なく、でも信長様に休んで欲しいという気持ちとぶつかり合った。


こうしていられるのもあと少し。
謙信様が迎えにきたら私は越後へ行く。


あと少しの間だけ。


血塗られた道を歩んできた方だから、
天下統一を成すまで戦い続ける方だから、
少しだけでも休ませてあげたい。


(ごめんなさい、謙信様)


瞼をおろすと拗ねた顔をした謙信様が浮かんで笑みがこぼれた。


(拗ねた顔もかっこいいんだよね。謙信様は無事に越後に着いたかな。今頃何をしてるのかな……)


なんだか眠くなってきた。
暖かい部屋のおかげかもしれない。


(夢の中で謙信様に会えたら良いのに)


フワフワと気持ちの良い眠気に、あっさりと意識が攫われた。


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