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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第13章 二人の絆


信玄「君は眩しいくらい清らかだ。どうしたらそんなふうに生きられるんだろうな。
 君のような女に今まで出会ったことがない。
 口惜しいよ…謙信と恋に落ちる前に君と出会いたかった」


そう言って信玄様は私の髪をひと掬いして口づけを落とした。


「っ!!」


信玄「舞…身分問わず皆が幸せに暮らせる世……俺もそんな世がくることを信じたい。
 俺の国だけでなく、この日ノ本全てが。
 か弱い体の中に途方もなく大きな野望を持っていたんだな。

 君の願いが叶うように俺も尽力するよ、謙信と共に」


『謙信と共に』そう言ってくれた。


ハッとして見ると信玄様の目が優しく細められた。

艶めいた魅惑の人でもなく、鋭い爪を隠す獰猛な虎でもなく、信玄様の本当の姿を見た気がした。

もう私に危害をくわえる人じゃない、そう思えた。
無理難題であろうと謙信様と策を練ってくださるだろう。


(謙信様と信玄様の絆が守れて良かった!)


心の底からホッとした。


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