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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第12章 看病七日目 木製の鈴


謙信「この布団は心地良いな。舞の香りがする」

「っ!」


謙信様は目を閉じてくつろいでいる様子だ。


「なんだか恥ずかしいです…」


そう言いながらも自分だって謙信様の香りがとても好きだ。
相手の香りで落ち着けるなんて気恥ずかしいけど幸せ。


「謙信様の香りも好きです。とっても安心します…」


スンスンと猫のように鼻をならす。


謙信「ふっ、お前は猫かうさぎか?さあ、目を閉じろ」


手の平で瞼を撫でられ、目を閉じた。

お昼寝した時のように身体がすぐぽかぽかになり、眠くなってきた。
髪を何度も梳かれ、とても気持ちいい。


「私が越後に行ったら時々こうして一緒に寝てくださいね?」


まどろみながらお願いすると、腰に回っていた腕に力が籠った。


謙信「時々などとぬかすな。お前の褥は俺と一緒だからな」

「ふふ、嬉しいです。謙信様……大好き。
 おやすみなさい…」

謙信「ああ、おやすみ」


低く心地良い声で囁かれ、満ち足りた気持ちで眠りについた。


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