第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
(さっき『それなりに』なんて言ってけど、謙信様は間違いなくテクニシャンだ!)
「………」
謙信「どうした、俺の顔に何かついているか?」
「いえ」
(エッチがあんなに気持ちいいなんて知らなかった)
謙信様を見つめているだけでさっき駆け上がった快感を思い出してしまいそう。
お腹の奥がきゅっとなった。
謙信「ふっ、怒ったか?今のうちに処理しておかぬと後から溢れては大変な思いをするからな」
謙信様は涼やかに笑って受け流し、
謙信「お前にこれ以上無理させるつもりはない。おいで」
湯に身体を沈めて膝の上へと誘ってきた。
大人しく膝にのると、お湯でフワフワ動く身体をぎゅっと抱きしめられた。
謙信「冷えてしまったな」
「だ、だって謙信様がっ」
謙信「俺がどうした?」
私がそれ以上言えないとわかっていて、からかってくる。
(私ばっかりいっぱいいっぱいで悔しい!)
尖った唇をなだめるようにフニフニと押される。
謙信「怒った顔も愛らしいな…」
謙信様は、はぁ、とため息をついて私を抱き寄せた。
謙信「朝まで離したくない。が、夕刻にはお前を魔王の元へ返さねばならん」
「謙信様…」
謙信「送っていってやりたいが、それも叶わぬ…」
耐えられないというように強く抱きしめられた。