第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
謙信「1人で歩いていけるか?」
心配されるほど、寂しさがこみあげてくる。
こうして今は抱きしめ合っているのに、ここを出る時は一人で、明日からしばらく謙信様と会えない。
でもそれは仕方ないこと。
「ええ、大丈夫です。寄り道しないで真っ直ぐ帰りますから安心してください」
精一杯頷いた。
謙信「すまないな。そろそろあがろう。部屋でお前を休ませてやりたい」
「はい」
なんの警戒心もなく脱衣所で着替えようとしていると、謙信様に浴衣を取り上げられて背中やお尻にキスマークをつけられた。
着物に隠れて見えない部分は無数のキスマークが赤く咲き誇り、誰にも見せられない身体になってしまった。
(休ませてやりたいって言っておきながら、全然心が休まらないんですけど!)
「跡をつけすぎです!」
廊下を歩きながら抗議すると謙信様は上機嫌で答えた。
謙信「俺のものに印をつけて何故悪い?これで内も外も俺のものだ」
(う、内も外もって!!)
「も、もう、謙信様のエッチ……」
聞こえないくらい小さな声で文句を言って俯く。きっと顔が真っ赤だ。