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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)


謙信様の左胸に手を当てて誓った。


「万が一何かあった時は最後まで諦めません。
 深手を負わされようと、辱めを受けようと、不慮の事故に合おうと…病気になろうとも」


想像してしまったのか謙信様が顔をしかめた。


「万が一、のお話です。私は絶対生きることを諦めません。
 私が死んでしまえば謙信様の心が死んでしまうから。あなたを守るため絶対死にません」


伊勢姫様との出来事は完全に癒えるものじゃない。私を失うことを恐れずにはいられないだろう。

それでも私を愛する道を選んでくれた人を…幸せにしてあげたい。


謙信様が抱く不安はすぐには消えないものだとわかっている。
幸せな日々を重ねていくしかない。


「幾日、幾百、幾千の日々で証明してみせます。
 謙信様は愛する人を不幸になんかしない。私を…幸せにしてくださる人だって」

謙信「っ!」


強く身体を引き寄せられ、頬にピタリと謙信様の胸があたった。


謙信「……能天気な頭をしているかと思えば、時に人の心を斬ってみせる。お前は恐ろしい女だな」

「そ、そんなつもりはないですけど…」

謙信「いつも俺の弱さを見出し、救いの言葉をくれる」


濡れた指先で顎を持ち上げられた。


謙信「万が一など俺の傍にいる限りない。だがお前の言葉、しかと覚えておく。
 お前を幸せにすると約束する」


曇っていた表情が明るくなり、綺麗な笑みが浮かんだ。


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