第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
(愛しい者のもとへ行ける…か。俺は行きたくとも行けない)
希望を取り戻した女の顔を見ていると胸の傷が痛んで仕方がなかった。
一旦褥を離れ、箪笥からさらしを取り出した。
襖の向こうには相変わらず人の気配がする。
褥に戻り、さらしを女の目にあてて結んだ。女は戸惑いながらもされるがままになっている。
結び終え、女の正面に回った。
謙信「気休めだ。これから触れるのは俺ではなくお前の恋仲の男と思え」
好きでもない男に触られるのだ。目の当たりにすれば娘の心に傷をつけかねない。
俺がしてやれることは見えなくしてやることだけ。
娘は緊張を孕んだ声で小さく返事をした。
謙信「横になれ」
娘がゆっくりと身体を倒している間に着物を脱いで、襦袢だけになる。
解いた帯や脱いだ着物は屏風の向こうに乱雑に投げ捨てた。
頭を撫で、髪を梳いて緊張をほぐしてやると、娘の身体から余計な力が抜けていった。
謙信「声は我慢するな。大げさなくらいに喘げ」
娘「は、はい」
娘の返事を受け取ってから夜着の上から足に触れた。
太ももから膝へ、輪郭をなぞるように…
下腹や脇腹にも手を這わせていくと娘の声から甘い吐息がもれた。
夜着の裾から手を入れ、直接内ももをに手を滑らせると娘の身体がキュッと緊張した
娘「あっ」
艶のある声が響いた。
(もっとだ)
触れているのが俺だと自覚させないように声は掛けない。
未熟な花はなかなか潤わなかったが、やがて部屋に水音を響かせるくらいには蜜をしたたらせた。
花の中心にはなるべく触れず、蜜を借りて花芽を愛撫する。
娘は演技なのか地なのかわからないが高い声を上げて啼き始めた。
すす……
襖が開く音がしたが手は動かし続けた。
娘の見張りからは放(ほう)った俺の着物が見え、粘着質な音が聞こえているはずだ。
謙信「城主の閨を覗くとは良い度胸だ。この女が果てるところでなければ直ちに斬るところだ」
唸るように言ってやると、慌てて襖が閉まる音がした。
気配は一度遠のいたが少しするとまた戻ってきたようだった。
謙信「存外、お前の見張りはしつこいな。本当に斬ってやりたくなった」
娘「!?」
驚いて固まっている娘にまた手を伸ばした。