第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
「あ……ん!」
謙信「……っ、身体は『欲しい』と言っているぞ」
「でもっ、でも………ぁ」
流されそうになる意識を必死につなぎとめる。
本能に従い快楽のままに受け入れるのは簡単なことだ。
でもその行為は新しい命を宿してしまう可能性がある。
謙信様は最後まで言わずとも理解したようで、愛おしげに口づけを落とした。
謙信「それは俺にとって歓迎すべきことだ。
お前を俺の傍に置く、確たる理由になるからな」
じゅ……ぐじゅ……ちゅぷ……
「はっ、ま、待ってくだ…さい、動いちゃ……あぁ!」
子供ができても構わないと言うけれど、私は……未来への影響を恐れた。
こんな時にまで歴史を変えるかもしれないという恐れが再び襲う。
待って欲しいのに、この状態で待つのはお互いもう無理なところまで来ていた。
逃しきれない快感が身体を駆け巡り、お腹が疼いて仕方ない。
謙信「舞っ、欲しい、お前がっ!!」
鋭い声で囁くと謙信様が私をきつく抱いたまま激しく動き出した。
容赦ない突き上げに頭が真っ白になった。
「や、やだ!あ、謙信様っ」
欲しい、本当は。
隙間なく抱きしめ合って、私の足は謙信様の腰に絡みついた。
お互いの首の後ろに腕を回し、口づけをかわす。
「ああっ…………イ…く、いっちゃう!謙信様ぁぁぁぁ!」
溜まっていた熱がこぼれた出した、それだけで抗い様もない快感が押し寄せ、視界が狭くなった。実が熟し弾ける寸前みたいだ。
「はっ、はっぅぁ」
膣がウネウネと動き、止まらない。
謙信「………達しろっ!……………くっ」
力いっぱい抱きしめられて、怖さはない。
「はっ、一緒に…!」
一緒に気持ちよくなりたくて悲鳴のように声を上げた。
一人で迎えるには大きすぎる快感だ。
怖さよりも寂しさが湧き出てくる。
謙信「はっ、馬鹿者。一緒に達したら…お前の中に注いでしまう。先に達しろっ」
切なさを滲ませた声でそう言われ、肩口に顔をむけるとパチリと目があった。
左右色違いの瞳が獰猛な光を宿し、でも品のある綺麗な顔が苦しそうに歪んでいる。