第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
「だ……め…です。それは…あぅ!」
こみあげてくる『何か』に抗いながら答える。
言葉を裏切るようにナカは歓び誘うように収縮し始める。
(も、いきそ…う。我慢できな…い)
ぎゅっと瞑った瞼の裏がチカチカする。
謙信「っ……はっ」
絶頂まであと一歩、というところで謙信様の腰の動きが止んだ。
「んっ!な、んで………!」
謙信「どうしても駄目か…?」
「!?」
はぁはぁと荒い息を吐いた謙信様の顎から汗がポタリと落ちてきた。
謙信「おそらくお前が誰の侵入も許していない奥を…俺のモノで満たしたい」
固い欲で奥をズンと一突きされる。
『ここ』とでもいうように謙信様の大きな手が下腹を撫でた。
首を横に振った。
「そ、それは………」
謙信「俺が安土を離れている間、誰かがお前に手を付けたら…。
夜な夜な信長の寝所に呼ばれ、もし力づくで押し倒されたら、この細腕で逃げ切れるのか?お前のここに無理やり注がれるかもしれぬぞ」
「信長様も皆も、無理やりなんてしません!」
謙信「可能性が全くないとは言い切れないだろう。
男女の仲とはそういうものだ」
「たしかに、そうですけど…」
謙信様は頬を肩口によせてスリっと肌を合わせながら言った。
甘えるような仕草がこんな時なのに可愛いなって思う。
謙信「それに女の奥で放った子種は、数日間腹の中で生きると言われている。
明日この身が離れようと、お前の腹の中で数日間でもいい……共に居たい」
「………ぅ」
そんなこと言われたら頷きたくなってしまう。
(ここで誘惑に負けちゃ駄目だ)
「だ……ん!」
駄目です、と言おうとした口を奪われてしまう。
熱い舌が甘い動きで絡んできて言葉を紡げない。
ず……ぐちゅ…ぐちゅ…
止まない口づけに蕩けされながら、ゆるゆるとナカを刺激されてたまらなくなる。
さっき頂点まで高まっていた熱に再び火がつく。
きゅううっと絞りとるように謙信様を締め付けた。