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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第10章 看病七日目 逃避と告白


謙信「息を吸うのを忘れる程…いいのか?」

「あ……」


そう言われて呼吸をしていなかったことに気づいた。


謙信「口づけだけで溶けてしまったな。可愛いやつだ」

「そんなこと…」


ない、と言いたいのに言えなかった。


謙信「ほお、口答えする気か?」

「ひゃっ」


耳たぶをぺろっと舐められて変な声が出た。

『色気のない声だ』と謙信様に笑われた。

そのまま唇がするすると首へおりていく。
手で髪を避けられ、首を甘噛みされた。


「きゃ、っあ!」


全身に力が入り着物の裾が乱れてしまった。
そこにすかさず謙信様の膝が割って入ってくる。

首の皮膚の薄い部分に謙信様の歯が食い込み痛みを覚える。
喉元に牙を突き立てられ身動きできない獲物のようだ。


謙信「お前があまりにも愛らしいゆえ、噛み殺しそうになる」


口を離し、歯が食い込んでいた所を優しく舌で舐められる。
身体の力が抜け、でも触れたくて両手で謙信様の頭を抱きしめた。


「謙信様になら噛み殺されてもいい…」


謙信「っ」


腕の中で謙信様が一瞬震えた。


謙信「そのように煽るな」


謙信様は私の手を片方とると、自分の胸へと持っていった。


(心臓の音がすごく早い!)


余裕があるように見えた謙信様も、本当は私と一緒なのかもしれない。

謙信様は布団の上に座りなおし、膝の上に私を横抱きにした。


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