第92章 現代を楽しもう! ❀デート編(R-18)❀
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「ん…ふぁ」
謙信「……逃げるな」
「んぅっ」
長い口づけから逃げるように唇を離すと、さっきよりも深く口づけられる。
二人で入ってもまだ余裕のある湯船の中で、向かい合って抱きしめ合う。
浴室内に置かれていた入浴剤はローズの香りがして、ジェットバスのスイッチを押せばモコモコと白く泡立った。
いきなりお湯をかき混ぜ始めたジェットバスと大量に泡立った入浴剤に、謙信様は『洗濯機か…?』と唖然としていた。
滅多に見られない顔に笑ってしまったのはつい5分前のことだ。
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泡が付着した胸を揉みしだかれ、立ち上がった乳首を指でコリコリと捏ねられると口から甘い息が漏れた。
泡をまとった肌はいつもと違う刺激を運んできてくれて反応してしまう。
「ぁ、んぅっ」
口づけが深すぎて息継ぎがしづらい。
やられっぱなしは悔しくて、歯茎の裏、歯の裏側を舌先でなぞっていると、謙信様の舌につかまってしまった。
舌と舌が唾液を交換するように、感触を確かめ合うように、絡み合う。
目をうっすらと開けると二色の瞳と目が合って、身体の熱が上がった。
(謙信様の目、きれい……)
夢見るようにうっとりと目を閉じて、唇を押し付けて抱きついた。
ジェットバスの刺激も手伝い、通常よりも早く火照(ほて)り始めた身体の内側で熱が駆け巡る。
すっかり柔らかくなった花の中心から蜜が溢れた。
謙信「ふ、口づけが上手くなったな」
「あ、もっと…」
こぼれた蜜が蜜口に留まることができずにお湯の中へ溶けていく…。
それを感じながら口づけをせがんだ。
謙信「いくらでもやる」
角度を変えて唇が寄せられた。
唇を割って入ってきた舌は『舐めろ』と動きを止めて待っている。
「んっ……」
求められるままに舐め、唾液を絞り取るようにちゅうっと吸い付いた。
ジェットバスがお湯をボコボコと波立たせている。
その音を聞きながら夢中になって口づけしていると、謙信様の手がスルスルと這いおりて太ももを撫でた。
それを合図に足を左右に開いた。
謙信「いい子だ」
内腿を指が何度も往復し、すっと敏感な場所に滑りこんだ。