第90章 現代を楽しもう! ❀謙信様の誕生日編❀
「あ」
龍輝「パパとママが………」
謙信様の動きがピタリと止まった。
結鈴「チューしそ、むぐっ!!」
信玄「野暮なことはしない方がいいぞー?
お前達の父は邪魔が入ると、それは恐ろしいからな」
佐助「刀をもって追いかけられるからやめておいた方がいい」
謙信「…俺が子供に刀を振るわけがあるまい。
だが舞に触れ損ねたのは確かだ。結鈴と龍輝の代わりに佐助に斬りかかるとしよう」
謙信様がいつの間にか鍛錬用の木刀を手に持っている。
(リビングの端に置いておいたはずなのに、なんでここにあるのっ?!)
佐助「まずい…とばっちりも良いところだ」
佐助君はグラスとちらし寿司のお皿を持って立ち上がった。
「舞さん、残念だけどこれは1人でゆっくり味わうことにするよ。それではドロン」
龍輝「わあ!佐助君は手がふさがっていても、姿を消せるんだ!!」
「ああ、せっかく皆揃ってのパーティーだったのに…」
楽しいのかなんなのか、とにかくどたばたと騒がしい誕生日パーティーは子供達が寝る時間まで続いた。