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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第90章 現代を楽しもう! ❀謙信様の誕生日編❀


謙信「出かけたくなくなったか?」

「ん、もう!謙信様の意地悪っ!」


正直、出掛ける気分は失せてしまったけど、頭に思い浮かべている物は手に入れたい。


「夜、続きを…してくれますか?」


身体の奥に灯った火をどうにかして欲しい。
唇をとがらせてお願いすると、蕩けるような笑みが返ってきた。


謙信「もちろんだ。お前が望むなら今すぐにでも、だがな」

「今は駄目です!」

謙信「わかっている。ほら、行ってこい」


あっさりと腕をほどかれて促された。


「はい、いってきます………」


数歩離れたところで、また戻る。


「い……」

謙信「どうした?」


(ああ、やっぱりばかっぷるから抜け出せないかも)


あっさり離れていった腕が、もう恋しい。


「い、いってきます!」



ちゅ



謙信「っ」


(は、恥ずかしいっ)


反応が怖くて大股で玄関に向かう途中、頬に手を当てた謙信様が視界の隅にチラッと見えた。


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