• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第90章 現代を楽しもう! ❀謙信様の誕生日編❀


謙信「そんなに驚かなくとも良いだろうに。昼間から何をそう唸っていたのだ?」

「えっと、明日の昼のお弁当は何にしようかと…」


咄嗟に誤魔化した。

籍も入れていないし、結婚式もあげていないけど、これでも『一応』妻なのに誕生日を知りませんでしたなんて言えない。


謙信「さっき昼食をとったばかりなのに、もう次を考えているのか?」


二色の瞳がすっと細められた。


(う、この目、絶対疑われてる…)


「早めに考えておかないと解凍が必要な食材も……あっ!!」


『解凍』から連想して閃いたのは、先日買い物をしている時に見かけた張り紙。

突然言葉を切って興奮し始めた私を、謙信様が更に不審げに見ている。

でもそんなのは気にしていられない。

時計を確認する。


(よし、子供達のお迎えまで時間がある!)


閃いた誕生日プレゼントを早く予約しに行きたい。


「急に買い物を思い出しました!買い物をして、そのまま龍輝達をお迎えに行ってきますね。いってきます!!」


早速バッグを持って出かけようとすると、謙信様の腕が伸びてきて腰を捕えられてしまった。


謙信「そのように慌てて行くと不要な怪我を呼ぶぞ。気をつけて行ってこい」


眼鏡越しに見つめられ胸がドキッとした。


(眼鏡の謙信様、素敵……)


普通にしていても知的なイメージだけど、眼鏡をかけると猶更だ。

でもそれ以上のよくわからない理由で、格好良さが際立ち、見るたびに性懲りもなく胸がざわめく。


(どの角度から見ても格好良いんだよね、謙信様…)


ひそかに胸をときめかせていると、案の定、見透かされてしまった。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp