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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第90章 現代を楽しもう! ❀謙信様の誕生日編❀


佐助「謙信様が鍛錬しすぎでシューズにガタがきてるみたいだから、俺は新しいランニングシューズを用意したよ」

「な、なるほど……。私も考えてみるね。
 教えてくれてありがとう、佐助君」

佐助「どういたしまして。じゃあ、大学院に行ってくるよ。
 帰ってくるのは19時すぎると思う」

「わかった!ご飯作って待ってるね。いってらっしゃい!」


佐助君を送り出し、リビングのソファにドサリと腰を下ろした。

衝撃ニュースを頭で処理するのに時間がかかった。


(誕生日…誕生日…謙信様の…誕生日…!)


初めて一緒に過ごす誕生日だ!!

慌てて近所のケーキ屋さんに電話をしてみるも、3日後は無理だと申し訳なさそうに謝られた。


「まずい、どうしよう…」


頑張ればケーキはどこかで買えるだろうけど、思い入れもなく『なんとか買ってきました!』みたいなケーキでお祝いするのは気が引ける。

そこまで考えてハッとした。


(そもそも謙信様は甘い物が嫌いじゃない!)


信玄様の誕生日のケーキや、甘さ控えめに作ったクリスマスケーキでさえ頑張ってやっと食べてくれていた。


「断られて良かったかも…」


本人が苦手だとわかっているものをわざわざ用意することはない。

定番のお誕生日パーティーをひとまず頭から追い出した。


「初めて謙信様の誕生日をお祝いするんだから、ちゃんと考えないと」


(何をしたら喜んでくれるかな)


昨日はバレンタイデーで、ウイスキー入りのチョコと勉強用のタッチペンをプレゼントしたばかりだ。


(さらにプレゼントをあげたらしつこいよね)


子供なら喜ぶだろうけど、謙信様は大人だ。
大げさな物じゃなく、さりげない贈り物が良いかもしれない。


「う、うーーーーーーーーーん」

謙信「…何を唸っている」

「わあっ!?」


突然聞こえた声に驚いて、座っていたソファからずり落ちてしまった。

佐助君と信玄様もだけど、何故か足音がしない。

今のように突然話しかけられて心臓が飛び上がりそうになったことが何度もあった。

信玄様のお部屋で語学レッスンを受けていたはずなのに、いつの間に来たんだろう。


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