第86章 信長様の誘い
幸村「おじさんって言うな!
お前なぁ~~~、どういう訳か教えろ、なんで発生しないはずのワームホールが俺をここに引っ張ってきたんだよっ!
俺のいとこが身代わりになって死んじまったじゃねぇかっ!!」
佐助「幸村はワームホールでここに来たのか?」
佐助君が目を丸くした。表情は変わっていないけどおそらく頭をフル回転させているに違いない。
幸村「あったり前だろ?じゃなきゃ、縁も所縁(ゆかり)もない蝦夷に来るわけないだろうが!」
幸村は面倒そうに頭をガシガシかいた。
幸村「そこからお前に説明しなきゃいけないのかよ。
んじゃあ、いいよ。その話は後だ」
幸村が右手の拳を佐助君に突き出した。
佐助君は口の端っこをちょっと持ち上げて左手で拳を作って、幸村のそれとコツンとぶつけた。
佐助「幸村、たとえおじさんでもまた会えて嬉しい」
幸村「おじさんは余計だけどよ…俺も佐助に会えて良かった」
再会を喜び、二人はガシっと肩を組んで一気に話し始めた。
(良かったね、佐助君、幸村)
ズットモコンビが再結成した瞬間に立ち会えて、心から嬉しかった。