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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第81章 不思議な夢



「結鈴」

結鈴「なに?」


誰にも聞かれないように結鈴を招き寄せて耳元で囁いた。


「その織紐ね、光秀さんから貰ったものなの。
 内緒にしてくれるなら結鈴にあげる」

結鈴「えっ!!!?ほんと?!欲しい!!
 内緒にするっ!」


(この顔、光秀さんに見せたかったな)


現代からワームホールに飛び込む直前、幾つかあった織紐から、結鈴は光秀さんの織り紐を選んだ。


あれも何かの運命だったのかもしれないと思えた。


「あとね、光秀さんがきゅーすけを連れて行っちゃったの。
 きゅーすけが光秀さんの着物の中から出てこなくて…。
 光秀さんが、わるたんときゅーすけを交換だって言っていたよ」


悲しむかと思ったら、全然そうじゃなかった。


結鈴「え!?きゅーすけ、みつひでさんの『おとも』になったんだね!良かった~~」


(ん?そういえば信長様も『お供』がどうのこうのって言っていたような…)


何のことか見当がつかない。


「きゅーすけが居なくなって寂しくないの?」

結鈴「ちょっと寂しいけど……でもいいの、へへ、嬉しいなぁ」


事情はわからないけど、信長様がいう通り結鈴は悲しむどころか満足そうにしていた。

結鈴が良いなら良いけど…私は突然居なくなってしまって、少し寂しい。


「今頃、光秀さんの着物の中でぬくぬく寝てるんだろうな…」

結鈴「羨ましいなぁ、きゅーすけ」


結鈴は光秀さんときゅーすけを想っているのか、青空を見上げて笑った。


悲しい涙が止まって良かった。


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