第81章 不思議な夢
「いつでも一緒に居てあげてください」
信長「無礼と言う言葉を知らんのか。
俺にそのような態度をとるのは貴様以外おらん」
信長は呆れているようで、愉しそうにしている。
そして『猿はここで充分だ』と呟き、袖の袂(たもと)に秀吉人形を放り込んだ。
この上ない幸せに包まれて、秀吉は舞に感謝した。
(ありがとな、舞)
たとえ人形であろうと信長とともに居られるなら、それだけで充分幸せだ。
(時々俺を思い出してくださるだろうか…)
信長の姿を目の奥に焼き付けるように見つめる。
『来世で巡り合う気がする』と言われ、心震えた。
どれほど先になるかはわかりませんが生まれ変わったなら
…必ずあなたの元へ参ります
その時こそはずっと…
互いのどちらかの命が消えるまで
支えられる人間でいたい