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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第81章 不思議な夢


――――

場面が変わった。

先程の宴会の後のようだ。
部屋には信長と光秀、舞の三人だ。

舞は二人を心配しているようで、あれこれ持ち物を確認した。
秀吉はその姿を微笑ましく見る。


「それと光秀さんは……」


光秀がついに吹き出した。


光秀「その心配の仕方、ふっ、舞かと思っていたが、変装した秀吉か?」


信長も肩を揺らしている。

舞は『そんなわけないでしょう!?』と文句を言っている。


光秀「冗談だ。相変わらず愉快な女だな」

「心配なんだから仕方ないじゃないですか。この時代、外国に行くなんて命がいくつあっても足りません。
 秀吉さんが居ない代わりに私が心配してあげてるんです!!」

信長「ほぅ、してあげてる、とはずいぶん貴様も偉くなったものだ」


舞が途端にあたふたしている。


(まんまと信長様と光秀に遊ばれてるな)


助けてやりたいがそうもいかない。
秀吉は輪に加われない寂しさを覚えた。


(俺もお傍に行きたい)


自分だけが年を取り、豪華絢爛な寝室で一人寂しく寝ている。
ふと現実を思い出し秀吉は歯がゆくてならなかった。

夢だとわかっているが、今すぐ三人の所に行きたかった。


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