• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第81章 不思議な夢


信長「本能寺に貴様が現れなければ俺は死んでいた。貴様が気にすることがあるか?
 濃や息子達には常よりどんな運命(さだめ)がくだろうとも、強く生きろと言っておいた。
 少々時がずれ、距離はあるが同じ空の下で生きているのなら、寂しくはない」


ところどころ意味不明な内容だったが、信長の潔い一言に秀吉は胸を打たれた。
虚しさで溢れかえった胸の内に一発浴びた気分だ。


(そうだ…信長様はいつも驚くようなことをおっしゃっていた)


固定概念に囚われがちな秀吉とは違い、突拍子もないことをよく言っていた。

だが内容を理解すればどれも筋が通ったものばかり。
そんなところがたまらなく秀吉の心を惹きつけた。


「信長様はかっこよすぎるくらいお強い方ですね。
 信長様……秀吉さんは大丈夫でしょうか…?」


突然名を呼ばれた。


(俺が大丈夫かなんて、どういう意味だ?)


秀吉は耳をそばだて、信長は舞の質問の意味を思案し、間を置いて答えた。


信長「三人で話したあの時を忘れておらぬなら、
 ……あやつの望みは先の世へつながるやもしれん」


(何を話しているのですか、信長様。舞、教えてくれ)


大事な何かを忘れている気がして、秀吉は焦燥感に襲われた。


二人に手をのばしたところで無常にも風景が変わった。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp