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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第81章 不思議な夢


「信長様……どうかご無事でいてくださいね。
 私にはこれくらいしかできることがありません……ので……」

信長「貴様はまたメソメソ泣きおって。
 あとで軍神に斬りつけられるのはごめんだぞ?」


苦笑交じりに文句を言いながら、信長様は抱きしめてくれた。


「ぅ……信長様……」


今まで何度もこうして抱きしめられた。
不安な時も、悲しい時も、心細い時も、寒い時も


………謙信様が居ない時は私を守ってくれた。


「信長様、いつも守ってくださってありがとうございました」


見上げると温もりを湛えた赤い瞳が静かに見おろしてきた。
ここにきてからはもう冷えた目をすることは無くなった。


信長「ふん、守ってやったつもりはない。
 貴様が抱き心地のよい枕だっただけだ」


不敵な笑みを浮かべ、太い指で涙を拭ってくれる。


「あ、酷いです!信長様!」


どうかこれからも心を凍らせることなく、信長様の思うように生きてくれますように。



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