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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第81章 不思議な夢


秀吉「いや、なんでもない。それで三成はどうした?」

家臣「石田様は西国より急ぎの使いが参り、応対しております。
 この日誌をとても気にしておられまして、明日にでも殿にお目通り願いたいと言っておりました」

秀吉「取り次がなくても好きな時に来いと三成に伝えろ。
 遅くまでご苦労だった、お前も休め」


家臣は一礼して去り、広い寝所に秀吉だけが残った。

物音一つしないのは、死期を悟った周りの者達が気を使い、息をひそめているからだ。

気づまりしそうな静けさの中、秀吉はため息をついて再度日誌を開いた。

内容は蝦夷地に向かった船が遭難した日から始まり、日々のことをつらつらと書き綴ってあった。


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