• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第77章 聖なる夜は騒がしく


謙信「こんなに震えて、寒いだろう。これで少しは温かいか?」

「はい……」


外套の中に入り、温もりを分けてもらっていると震えが少し治まった。


「ありがとうございます。
 謙信様が優しいって言っても、誰も信じてくれないんですよ?こんなに優しいのに酷いです」

謙信「当たり前だ。優しくしているのは舞と子供達だけだからな」


謙信様が喉を震わせて笑ったので、小刻みな振動が伝わってきた。


謙信「だがそのせいでお前を苛めて、困らせているのではと疑われる。
 舞を慕っているあいつらに時々してやられるのは困ったものだ」

「え?何かやられちゃったんですか?」

謙信「心配ない。他愛もないことだ」

「そうですか?こんなに優しくしてくれてるって教えてあげたいです。惚気になるので言いませんけど…」

謙信「ふっ、恐らくあいつらはわかっている。わかっているから憎たらしくなり、だからわかっていないフリをして俺にちょっかいを出す」

「………?」


意味ありげな言葉に首を傾げていると、遠くから声が響いた。


龍輝「ママ!いーよー!!」

結鈴「早く見てー!!」


愉しげな声がする方を見ると……

さっき見た暗い景色が一変してしていた。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp