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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第76章 姫の好奇心(R-18)


謙信「お前の身体にいかがわしい薬が溶けた状態で、俺達が胎内でひとつになったらどうする?どうなるかわからないだろう?」

「えっ……」


切実に訴えられて、気づいた。
得体の知れない薬の危うさに。

二人の時間が駄目になってしまったなんていう問題じゃなかった。


(謙信様と私が望む、新しい宝物が……)


「は、吐きます。でも自分でやりますので、やり方を教えてください」


はっきりと言い切った私に、謙信様は安堵した表情をした。
でもすぐに厳しい顔に戻り、わかりやすく指で吐く方法を教えてくれた。

厠に入る直前に謙信様が、


謙信「もう一人分の食事を用意してやる。
 心配せず吐いてこい」


律義にもさっきの言い訳を覚えてくれていて、変なエールを送られた。


「はい……」


渋々、でもやらなくてはいけないと気合をいれて厠に入った。


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