• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第76章 姫の好奇心(R-18)


「まだ酔っていないですよ。大丈夫です」

謙信「酔っ払いほど、その言葉を使うと言っていなかったか?」

「信玄様達とウイスキーを飲んだ時のことですか?
 でも本当にまだ酔ってないです。だって何をしていても素敵だなっていうのは、普段から考えていることですから」


胸を張って言うと、謙信様があからさまにため息をはいた。


謙信「その気持ちはありがたく受け取っておく。
 だが普段は胸に秘めて思っていることを、何故、今は口にしている?」

「え……と、あ、そっか、やっぱり酔ってるのかもしれないですね、へへ」

謙信「そのぼんやりした頭を、茶を飲んで治せ」


盃を没収されそうになった。
さっき注いでもらったからなみなみと入っている。


「そのお酒で最後にしますから。
 いっぱい入っているのに勿体ない…あ!」


目の前で謙信様が一気にお酒を飲み干した。


謙信「駄目だ。俺にとってはそうでもないが、舞には強すぎる。
 顔だけではなく耳や首も赤くなっているぞ」

「そ、そんなにっ?!」


鏡のない部屋なので確かめる術はなく、両手を見る。


「指先までポカポカしますし、心なしか手の甲の血管がいつもより浮き上がっているような…」

謙信「『ような』ではない」


とにかくお茶を飲めと言われて、飲んだ。


「お腹もいっぱいですし、もうお茶も入りません。
 横になるほどではないので、謙信様のお酌をしますね」

謙信「無理をしていないか」

「はい♪」


『疑わしい』とこちらを見る目は不信感でいっぱいだ。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp