第75章 異常(R-18)
「んっ、んっ、んん……」
このまま食べられちゃうんじゃないかと思うくらい、口を大きく開かれてディープな口づけをされた。
謙信「本当は俺も掻き出したくない。お前の中で共にありたい」
唇を離し、本心を語ってくれた謙信様が熱っぽい吐息を吐いた。
謙信「はぁ……こちらに背を向けて、浴槽に手をつけ」
なんでと問う間もなく、身体をくるりと回された。
後ろから体重をかけられて抱きしめられては、言うとおりに手をつくしかない。
「謙信様?まさか、ここで……?」
謙信「お前が望むなら抱いても構わないが?」
首から背中にかけて舌がつと滑った。
肌にちゅぅと吸い付かれ、所有の花が次々に咲いていく。
「あ、ん……!」
肌を吸われる時のチリッとした痛みが気持ちいい。
身体の前に回った左手が、乳房を弄り始め、乳首を攻めてくる。
右手は花芽を刺激してくる。
痕をつけるためにこの体勢にされたとばかり思っていたのに、愛撫されてゾクゾクとした快感が全身に駆け巡る。
押し当てられた唇に反応して身体がピク、ピクっと跳ねた。
「は、ぁ……だ、め」
足がガクガクと震えた。
前のめりになり、腰をつき出すような体勢になった。
お尻に当たる謙信様の欲が硬い。
クチュクチュクチュ……
音につられるようにして視線を向ければ、巧みに乳首を愛撫する手と、花芽を愛でる手が見える。
「は、あ、…!」
いやらしい手の動きから目が離せない。
花芽を愛でる時、こんな風に触れてくれていたんだと初めて知った。
感じる動きと、視覚が捉えている動きは別だった。
感じていたよりもずっと速く、細やかに…5本の指を満遍なく使って触れてくれていた。
「あ、あっ、あぁぁ」
視覚から得た淫靡な情報に身体が熱くなる。
こんな場所でって思っているのに、部屋に戻ってからなんて悠長なことを言っていられなくなった。
流されそうな自分にブレーキをかける。