第75章 異常(R-18)
「そのままそこに収めたままで良いのか?」
コクンと頷く。
チャプチャプとお湯が揺れる音がいやに響く。
謙信「………掻き出さぬから浴槽の淵に腰かけろ」
「?は、はい」
静かにそう言われ、腰かけた。
謙信「これはいらない」
「あ」
身体の前面を隠していた手ぬぐいを無情にもとられてしまった。
またしても明るい場所で身体を晒された。
「や……」
謙信「手を」
言われるままに右手を差し出すと、秘所に導かれた。
何をする気なんだろうと思っていると、指を蜜口にあてられ、クチュクチュと音が鳴る強さで触らされた。
抱かれた余韻で、花の中心は柔らかいままだったけど、自分の指の感覚は、気持ち良さよりも戸惑いしか感じなかった。
謙信様に触れられる時のような、めくるめく熱は生まれない。
「あ、あの……?」
謙信「見ろ」
話しかけたところで指を眼前に晒された。
右手の指に、白く濁ったものが付着していた。
「あ………」
それが何か一瞬でわかって、顔が熱を持つ。
謙信「何もしなくても溢れている。このまま家路につけば不快な思いをするぞ」
「それでも…嫌です。やめてください、お願いですっ」
無理やり掻き出されるのではと、腰を引いた。
すると謙信様が焦ったような顔をして、私の腰に手を回した。
謙信「わかった。
わかったから、それ以上後ろに行くな。ひっくり返る」
「ほんとに?」
謙信「俺は約束は違えない。こっちにおいで」
力強く引き寄せられ、浴槽の中に勢いよく引き込まれた。
「わっ、ぷ!?え?んん!!」
水しぶきに驚く暇もなく、唇を塞がれた。