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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第75章 異常(R-18)


――――
――

謙信様は一旦お湯からあがり、身体を洗いながら事情を聞いてくれた。


謙信「大方そうなるだろうとは思っていたがな」


洗った髪を後ろにかきあげると一瞬オールバックになり、すぐにサイドの髪がこぼれて頬に落ちた。


(絵になるなぁ)


額や頬のお湯の雫、一粒までカッコイイ。


「まさかこういう造りだとは思っていなくて…」


顔の赤みが消えるわけでもないのに、浴槽のお湯で顔をばしゃばしゃ洗う。
ざぶっっとお湯が揺れて、謙信様が浴槽に身体を沈めた。


「それにしても……その……わわ」


言葉を濁してごにょごにょ呟いていると、腕を引かれた。

3人くらいは余裕で入れる浴槽の中で向き合って座る。
長い足と、腰のあたりにゆるッと巻き付いた腕に囲われた。


謙信「なんだ?聞こえなかった」


真正面から見つめられて、余計頬がぼぼっと赤くなった。


(いつも思うけど、濡れた謙信様って色っぽい!)


どんな時も素敵だけど、濡れていると雰囲気が違って見えるというか、滴り落ちる水滴が素敵というか。


(う、クラッとする。
 旦那様が、水も滴(したた)るイイ男すぎて、こ、困る!!)


格好よすぎて参っちゃうなんて、誰にも言えない。
でもカッコイイって叫びたい。


「ここで聞いていただけで、3組くらいカップルが来たんですけど、わけ有りカップルばっかりなのに、なんていうか……凄いなぁと」

謙信「何が凄かったんだ?」

「や、そんなサラッと聞かないでください!
 恥ずかしい!」

謙信「突然怒り出すとは何事だ。わかるように言え」


謙信様が呆れかえっている。


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