第74章 ひとつになりたい(R-18)
グチュ!グチュ!と蜜がかき混ぜられる卑猥な水音。
(っ、どうしよう…すごく感じちゃう)
久しぶりに抱かれているのも要因だけど、最後まで…という、とんでもなく甘い要素が加わって、全身が疼いて仕方がない。
(欲しい…)
謙信様が欲しい。
現代に居た頃、毎夜溢れるくらい注いでくれた熱い白濁を。
あの頃は純粋に愛を確かめ合い、仲を深めるために繋がっていた。
(今日は違う…)
愛して、愛されて、私達の血を繋げたいと交わう。
溶けてしまいたい。
何もかも、全部。
「あ、あぁっ!」
パン!パン!パン!!
激しい律動に部屋中、恐らく部屋の外にまで肌がぶつかり合う音が響いている。
身体も大きく揺さぶられ、視界がめちゃくちゃに揺れる。
見下ろしてくるのは欲に濡れてもなお綺麗な、愛しい人。
謙信「はっ、舞っ、ここに、出したいっ」
腰をぐぐっと押し付けて、奥の子宮口に先端がめり込む。
「ああぁぁ、ん!あっ、あっ、あぁ!!!」
(欲しい、私も……っ)
謙信様の律動に合わせて腰を振る。
はっはっと短く荒い、二人分の呼吸。
本能のままに愛し合う私達は、今までになく激しく求め合った。
快楽を求めているのではなく、お互いを求めている、そんな表現がしっくりきた。
(大好きなの、謙信様……大好き……)
肌がぶつかる音が限界にまで早くなった。
「ああ、あっ、ん、あっ、謙信様!
い、く、あぁ!いっちゃう」
謙信「く、舞!」
謙信様が肩から足を下ろして、両腕でしっかりと抱きしめてくれた。
背中に回された腕の力強さに愛しさがこみあげる。