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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第72章 おまけ


――――
――


兼続「……なるほど、これが低反発枕か」

「素材はなんでしょうね?」

兼続「厳重にくるんで中身がわからないようになっているな」

「あ、むりやり中身を出さないでくださいよ!
 壊れたら悲しいです…」


客室に案内され、枕に興味津々の兼続さんに『枕、触ってみますか?』ときいたら、素直に応じてくれた。


兼続「佐助のやつに聞くしかないな」

「ふふ、兼続さんって珍しいもの好きなんですね。
 せっかくだから試しに寝転んでみたらいかがですか?」

兼続「いや、いい。今夜、お前が使う枕を先に使うのはためらわれ…」

「いいからいいから♪」

兼続「お前っ…男を押し倒す姫がどこにいるっ」

「私は姫じゃないよ。普通の庶民生まれの庶民育ち♪」

兼続「?」


なんだか頭がはたらかない。
酔っているし、なんだかんだで疲れがたまっているせいかもしれない。


「どうですか?枕の感想!」

兼続「悪くない…」

「えー、せっかく寝たのにそれだけですか?つまんない!」

兼続「何故俺がお前を楽しませなくてはいけないんだ。
 さっさと寝ろ」

「はーい」

兼続「馬鹿っ、謙信様より頂いた晴れ着で寝るつもりか!?
 今、女中を呼んでくるからっ……寝てるな」


舞の部屋に大きな大きなため息が響いた。




こうして私の1月1日はハプニング続きで、まさかの春日山城にお泊りとなった。


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