第72章 おまけ
座らされた席は謙信様と信玄様の間。
(ここ!?)
落ち着かなくてお尻がソワソワする。
信玄「初めての場所で緊張するだろうが、誰も君を傷つける者は居ないから安心しなさい」
「は、はい」
佐助「舞さんが春日山城の大広間に居る……。
夢のようなシチュエーションだ」
「そうだね、私も今朝起きた時、夜に春日山城に居るなんて想像もしていなかったよ」
幸村「なんでもいーけど、謙信様と信玄様に挟まれて飲みすぎんなよ」
「う、うん、昨夜やらかしたから、今夜は絶対寝落ちしないっ!」
佐助「……(昨日は寝落ちしたのか)」
幸村「忘れないうちにお年玉渡しておく。激情の秘薬10個と愛の秘薬10個な!
荷物は安土に届ける」
佐助「じゃあ、俺も今のうちに。
佐助特製低反発枕と、練香水(3000)を100個だ」
「二人共ありがとう!わぁ、この齢でお年玉をこんなにたくさん貰えるなんて嬉しいなぁ」
信玄「やっぱり女の子が居るといいな。君の笑顔がこの広間を照らす太陽のようだ」
「えっ……言い過ぎですよ、信玄様。
………って、信玄様!?お饅頭を食べながらお酒を飲んでいるんですか?」
信玄「合わせてみるとなかなか合うぞ?
君にも少し分けてあげよう」
「ん………これは、意外なマリアージュですねっ」
信玄「まりあ…じゅ?」
「えっと、お酒の組み合わせが良いことをって、わわ!?」
腰を信玄様とは反対方向に引き寄せられた。