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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第72章 おまけ



一目散に湯殿に行き、身体を清めた。

着てきた晴れ着が気になって仕方なかったけど、お風呂から上がるときちんと畳まれて置かれていてほっとした。


女中「姫様、着替えを手伝います」


着物以外にも襦袢も足袋も新しいものが用意されていた。


「わぁ……この着物、すごく美しい色合いですね」


信長様が贈ってくれたものは赤を基調としていたけど、謙信様が用意してくれたのは青を基調としている。


濃淡ある青が、艶を放って美しく輝いている。


「ふふ、越後の清浄な雪を思わせますね…。綺麗…。
 謙信様が選ぶ着物はどんなだろうと思ったのですが、とっても素敵です」

女中「謙信様が女性に着物を選ばれるなんて、今までになかったことです。
 私達も驚いております」


見たこともないくらい美しい帯が用意されていて、気後れしてしまう。


「この帯…凄く綺麗ですね。帯飾りの代わりにこの布をリボンみたいに結ぶんですね…。
 この時代にないセンスだなぁ…。凄い、謙信様…」


見た目も、性格もめっちゃくちゃ怖そうだけど、贈ってくれたものは繊細で斬新だ。


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